写真個展準備の備忘録2018/08/12 12:01


                          会場風景

8月3日から6日まで、写真個展を開催した訳ですが、写真展の準備内容と感想を
纏めておきたいと思います。

(1)写真展をやってみよう!
写真展を開催しようと思い立ったのは、1月末頃でした。
ホームページやブログで写真を掲載してきたものの、ネットで見てるくれる人は意外と
多くはありません。自分と同じ世代は、ネットサーフィンをする人は少ないと思います。
それとパソコンの小さな画面と印刷した写真を見るのでは、迫力も違うのかな?と思います。
何より写真展を開くことで、いい思い出にもなります。

初めに開催場所を考えてみましたが、やはり会社関係の友達が多い秩父で行うことに
しました。意外と遠くからも来て頂いたので、やはり準備するには会場は近い方がいいので、今度行う時は地元でもいいのかなと思いました。
ただ、開催場所する場所で良い所がないのが問題なのですが、、

秩父に上町街かどギャラリーがあることは、写真展を見に行ったりしていたので知って
いました。駐車場もあって、会場も十分な大きさで設備も問題ありません。
ただ、会場の照明が少し暗い感じがしました。


(2)写真の準備
展示する写真については、今までの写真を見直しました。20年分の写真で、
ポジフィルムもあり、引っ張り出して窓にかざしながら確認しました。
良いと思ったものは、昔買ったフィルムスキャナがあったので、それを動かして
デジタルデータにしました。性能の良いスキャナではないものの、A3サイズで
プリントするには十分です。

風景写真は、A3サイズ位ないと写真展では小さすぎる感じがします。
展示写真は高価な額装はせずに、比較的にコストの掛からない木製パネルを購入して、
剥がせる両面テープで貼り付けました。剥がせる両面テープにしたのは、次回も使用できると
思ったからです。

猛暑で熱くなった部屋に飾り付けて、写真が剥がれないか確認もしました。
少しは波打つかもしれませんが、そんなに見栄えは悪くないのでこの方法にしました。
木製パネルに貼り付けた後、写真の端面をマジックで黒く塗ることで、一体感が出ます。

スチレンボードも考えましたが、これだと写真を貼り付けないといけません。
A4サイズはスチレンボードに貼り付けたのですが、気温、時間が経つと写真が反って来ます。
壁に両面テープで貼ってみると、半日も経たずに壁から落ちてしまいました。
そこで、スチレンボードの裏に10mmの角材1本を両面テープで貼り付けて、
反りを無くしました。これはいいアイデアだったと思います。飾り付けでも厚さが増して
いい感じでした。

スチレンボードに使用したスプレーのりは、剥がせる糊の「3Mスプレーのり55」。
写真タイトルに使用したスプレーのりは、強く接着できる「3Mスプレーのり77」。

                        剥がせる両面テープ(10m)

                   スチレンボードに角材貼り付け

                          木製パネル
 
(3)写真のプリント
写真のプリントは経費節減のため、自分で行いました。それと自分で明るさ色合いが
その都度調整出来るので、写真屋さんにプリント依頼する事は、初めから考えて
いませんでした。パソコンのモニターと印刷したイメージが少し違うので、
(印刷の方が暗くなる)その辺を考慮しながら印刷することになります。

また、印刷した写真を部屋に数日三枚ごと飾って見直したりしました。部屋の明るさでも違って見えるし、飾っているうちに「この作品ではないな」と感じることもありました。
会場の照明が暗いと感じたのは、部屋で確認した明るさと違っていたわけです。
でもやっぱり、会場の照明は暗いかな?

プリント機材は、
プリンター :Canon PIXUS ip8730
プリント紙 :FUJIFILM 画彩 写真仕上げPro
印刷アプリ :Lightroom 6
プリントは染料系のインクなので、印刷して30分くらい置かないと色が落ち着きません。
また、写真を乾かすにも24時間掛かります。
プリント紙は、画彩 写真仕上げProがお勧めです。厚みもあるし、いい感じだと思います。


(4)会場の写真配置
上町街かどギャラリでは準備する間に他の写真展があったので、三度見に行きました。
会場の正確な大きさ、飾りつけるパネルの枚数、飾り付け方法もそこで聞いたりして
計画しました。大きな写真とかも交えた方が良いと教わったのですが、印刷出来るのは
A3ノビまでです。3枚ほどA3ノビパネルを探して準備しましたが、印象はA3とあまり
変わらなかったようです。

それから野鳥の写真は、A4サイズでも印刷しました。野鳥は小さいのでA4でも十分です。
とにかく、飾り付けする写真枚数は会場の大きさから40枚以上ないと寂しいので、
野鳥の写真をA4サイズで枚数を稼いだのはよかったかな?と思います。
結局、飾り付けた枚数は59枚になりました。A3サイズにA4サイズを混ぜたのは変化が
あって、良かったと思います。

会場の下見を行った時に教わったのですが、展示パネルの飾り付けは、Φ4mmの木製ピンを作って、展示パネルの穴に挿し、そこに木製パネルをぶら下げました。
簡単に飾り付け出来ることと、写真の高さが揃うので、この方法は良かったと思います。

                         会場の配置図

                   Φ4mm木製ピン(長さ6cm)


(5)その他の準備
挨拶文と目録を作りました。個展での対応は想像がつかなかったので、どこで撮影したのか
分かる資料があった方がいいのかなと思いました。
そうすれば数名来て頂いて対応ができない場合でも、なんとかなります。

芳名帳も初めは用意しない方向でいました。個人情報だし、利用目的がはっきりしなかった
ので、必要ないかなと思っていたです。葉書での案内を出したのですが、写真クラブの名簿を借りたのと秩父での他の写真展に葉書を置かしてもらった事を考えると、次回の事を考えて、芳名帳を作ることにしました。ネットでデザインを参考にして、プリントして作りました。

上町街かどギャラリーの管理は、秩父市の生涯学習課で行っています。
市外の人は、1日(24H)で、1000円です。計算方法がよく理解できなかったのですが、
3日の9時から6日の17時まで借りて、3140円でした。
当初は7月に行う予定でしたが、まとめて空いている期間がなくて、8月になってしまいました。
出来るだけ早く予約したほうがよさそうです。
それとこの猛暑だったので、やはり春先か秋がベストですね。

                           芳名帳

(6)1枚あたりの印刷コスト
A3サイズプリント(用紙こみ)       \500 (たぶん、この位)
木製パネルA3サイズ         \448
水貼りテープ等               \30
A4サイズプリント                \300
A4パネル(スチレンボード)、他     \100

※木製パネルは、ジョイフル本田でまとめて買うならオンライショップが便利です。
※水貼りテープは、木製パネルの端面に貼り付け。
※実際は、他にL版での試し印刷150枚、失敗等の印刷代が掛かりました。
スチレンボードは、100均で買いました。写真タイトルを作るのにも使用しました。
タイトルの貼り付けは、100均で買ったひっつき虫もどき。


(7)所感
○20年間の写真歴に一区切りつけたので、良かったと思います。
 軽い気持ちで写真展をやってみようと思ったのですが、一番大変だったのは写真選びと
 タイトル付けでした。それでも写真のイメージから考えていると、それなりにタイトルは
 浮かんで来ました。

○会場の準備は会社関係の友達に頼んだのですが、それはそれで、これからも
 友達づきあいが出来るので良かったと思います。

○全費用は約8万円くらい。でも、準備期間が6ヶ月と長かったので、そんなに使った感じは
 しませんでした。外に遊びに出るとお金が掛かるので、その分が家で写真展準備に
 掛かった感じで済んだのではと思います。

○写真は、誰かに見てもらう事で励みになります。
 期間中お話をして頂いた中で、 写真の好みが人によってそれぞれ違うので、この写真が
 一番良かったかなという感じはありませんでした。
 写真展の開催はイベント、思い出作り、自己満足等、理由はなんでもいいのですが、
 やってみる事で感じる部分がありました。

 プロではないので写真内容にこだわらず、イベントを楽しむくらいの気持ちでやって
 みることをお勧めします。


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